千代田区青少年委員会

活動記録Report

平成29年度 管外研修


平成29年度 管外研修

【開催日時】
6月24日(土) 12:00〜17:30(研修・定例会・部会を含む)

【開催場所】
千代田区立メレーズ軽井沢(長野県北佐久郡)

【研修内容】
本年度は「アーツ千代田 3331」の地域担当マネージャーである宍戸 遊美(ししど ゆうみ)さんを講師にお招きし、実際に子ども向けに実施されているプログラム『さわって描く、ぐちゃぐちゃ絵の具教室』を体験してきました。

出席者 ※敬称略
(青少年委員):花輪・村田・長崎・塩谷・竹川・瀬谷・江間・植田・柿内・佐藤・鈴木・田中・松井・長島・木村・満処・木曽・岩本・谷・水野・河野
(行政):秋山・酒匂



〜手のひらから伝わってくる絵の具の感触で絵を描く〜

絵の具で絵を描くと言えば、「パレット」「筆」を使って描く方法が主流ですが、宍戸さんが提唱するのは「パレットや筆なんか取っ払って、手を使って絵の具で描く、ただただ無心に絵の具と戯れてみる」とのこと。

絵皿にそのときに選んだ好きな色をなじませて、両手でぎゅっとつかんでみたり、そーっとなでてみたり、いろんな強さで触ってみるといろんな動きが見えてきます。

使用した色は、黄色・肌色・茶色・赤色・橙色・ピンク色・水色・黄緑色・緑色・青色・黒色・白色。さらに隣の人と色を混ぜてみたり、新しい色を追加してみたり、すべてが自由、思うがままに描きます。

終了後に「実はこのプログラムを大人が実践したのは初めてだったのですが、思った以上に皆さん目がキラキラ輝いていて、大人にも効果があるんだと分かりました」と宍戸さん談。

【宍戸 遊美】プロフィール
1978年東京都生まれ。リサーチやインテビューを通して場との関係性を築きながら作品制作を行うアーティスト。3331 Arts Chiyoda設立から携わり、展覧会や地域と3331をつなぐプログラムを担当。近隣の子どもたちから“かえるのドンちゃん”の愛称で親しまれている。



アーツ千代田 3331について

■地域にひらかれた 新しいアートセンター
「アーツ千代田 3331(あーつ ちよだ さんさんさんいち)」は、地域に開かれた新しい文化芸術活動の発信拠点。「千代田区文化芸術プラン」により、平成17年3月に閉校となった練成中学校を利活用し、平成22年6月にオープン。運営は公募により民間の運営団体が行なっているそうです。
改修工事により、施設の入り口と練成公園をウッドデッキでつなぎ、開放的な空間に整備され、施設内には無料で休憩できるコミュニティスペースや、ギャラリー、カフェ、クリエイターのオフィスなどが入居し、展覧会鑑賞、イベントやワークショップへの参加、作品購入からショップでの買い物など、誰でも気軽にご利用いただけるので、みなさんも是非足を運んでみてください。

■「3331」の由来
施設名称にある「3331」は、「江戸一本締め」における手拍子の音を表していて、3回の手拍子を3回繰り返すことで「九(苦)」、最後の1回で「九」の字に一画を足して「苦」を払い、「丸」になると言われ、ロゴマークではその音を漢数字で表現しているそうです。
「3・3・3・1」と手拍子をすることで地域の人々が一瞬にして「丸」く笑顔で繋がるという精神を表しているとのこと。「アーツ千代田 3331」は、江戸期から受け継がれてきているこの手拍子の仕組みのように、伝統文化と現代芸術文化の出会う場所となり、区民の方と街が共に育つためのアートセンターを目指しているそうです。

■ホームページはこちら
http://www.3331.jp/