千代田区青少年委員会

活動記録Report

平成29年度 第2回ひがた探検隊


第2回の探検は「すだて漁」

前回の探検から約1ヵ月、今回は見事な快晴のもと、第2回ひがた探検が実施されました。
今回は昔ながらの漁法のひとつである「すだて漁」の体験。自分の手や網を使って魚や蟹などを捕まえます。
木更津の金田港に到着し、毎年お世話になっている木更津金田の浜活性化協議会の大森さんから「すだて漁のコツ」や「どんな魚が捕れるのか?」などを教わり、いよいよ3艘に別れて乗船し、心地よい潮風を浴びながら「すだて」のある沖へ……。
10分もすると仕掛けが設置されている沖合へ到着。すでに潮が引き始め、海面は子どもの腰下あたりまで下がっていました。ここからは舟を降りて歩いて向かいます。



いよいよ「すだて漁」に挑戦!!

すだて漁の仕掛けに入る頃には、すでに海面はくるぶし程まで下がっていて、みんなで目を凝らして海中を泳ぐ魚を探索し、「そっちに逃げたぞ〜!!」「向こう側から追い込んでっ」「後ろ、後ろ!」と声を上げて追いかけていました。

●すだて(簀立)漁は昔ながらの漁法のひとつで、沖合の海中に簀を立て、満潮時これに入った魚を干潮を待って捕らえる方法です。高さ約2mの簀を長さ60〜70mほど直線(スタッポ)に立て、スタッポの先に直径20mほどの円形の定置網(大カサ)を張り、その大カサの中に、さらに小カサが仕掛けてあります。上から見ると、ちょうどキノコのような形になっています。カサにはそれぞれ魚の入口が一ヵ所作ってあり、口部には返しがつけられいるため、魚は一度入ったら出ることが出来ない構造になっています。金田港沖では、鯛・ダツ・イカ・蟹・フグ・スズキ・カレイ・ボラ・ギマ・ヒイラギ・アナゴ・アオリイカ・天然車えび等が捕まえられるそうです。



ランチを食べたら砂アート大会

捕った魚は近くで待機している調理専用船で直ぐに調理され、乗ってきた船でランチを食べます。船は潮が引いている間は完全に地面に固定された状態となっているのでまったく揺れません。ランチのメニューは、あさりご飯、あさりの味噌汁、ダツと野菜の天ぷら、タイのお刺身、海苔の酢の物。みんなお腹一杯になりました。

ランチの後は班に別れて砂を使い造形する「砂アート大会」を実施。どんどん潮が満ちてくるので、場所選びと時間が勝負のカギ。完成した班から作品のテーマと工夫した点を発表してもらいました。



みんな元気いっぱいで楽しみました

砂アートを終えた後も、追いかけっこをしたり、水かけをしたり、さらに港に戻ってからも帰りのバスの出発まで時間があったので、「しりとりリレー」を開催。
帰路の途中に「海ほたる」に立ち寄り、壮大な景色を楽しみました。無事に区役所へ戻り、お父さんとお母さんに「ただいま」を報告。タイやカニやあさり、海苔など、漁師さんからのお土産をもらって解散となりました。今回も素敵な経験と思い出になったと思います。