千代田区青少年委員会

活動記録Report

平成29年度 第3回ひがた探検隊


第3回の探検は「源泉探し」

前回7月の探検から夏休みなどを挟み、約4ヵ月ぶりに顔を合わせた探検隊。
今回は海へと注ぐ川、その川の生まれる場所を探しに行ってきました。

一行は富久田公民館へ向かい、そこをベースに武田川沿いにあるコスモスロードを歩き、源泉である「いっせんぼく」を目指します。
今回も木更津金田の浜活性化協議会の大森さん、さらに木更津市民まちづくりの方がガイドをしてくれました。
公民館の駐車場には、先月できたばかりという9個目の万葉歌碑があり、まずはその説明からスタート。

●万葉歌碑とは?
約4,500首の歌が収められていると言われている日本最古の歌集『万葉集』。その万葉集に収められている歌を石に掘った万葉歌碑は、日本全国に2,000基ほどあるそうです。その土地にゆかりのある歌が掘られることが多いようです。また、掘る石にもかなりこだわって選定しているそうです。



地図を見ながら探索

今年は探索の行程と途中で見つけられそうな草花や虫などを記載した地図を用意。
みんな地図を見ながら、ガイドさんの説明を一生懸命書き込んでいました。

途中で小さな赤い実を発見!! ガイドさんが「別に食べられますよ。さて、どんな味がするのかな〜?」と言うと、数人の子どもが早速パクリ……「うわ、苦っ!!」「うえ〜!マズイ!」と叫んでいました。これも貴重な経験でした。



いざ、いっせんぼくへ……

秋から冬景色と変わりつつあるコスモスロードを歩きながら、途中にある草花や万葉歌碑の説明をして頂きました。
川の本流や支流の説明のほかにも、昔は田んぼだったけれど後継者がいないために放置されて荒れてしまった場所だったり、メガソーラーの設置が進んでいる場所だったり、千葉県ではイノシシが年間3,500頭も捕獲されていて農作物を荒らされる被害に困っている農家がたくさんいるなど、いろいろなお話がありました。
源泉である「いっせんぼく」はまだまだ遥か先です。



徐々に草木が高くなり、いよいよ山間部へ

川沿いの舗装された道から、次第に周囲の草木の背丈が高くなり、気が付けば山間部に入っていました。
山は竹林が多く、ほとんどが手入れができず放置されている状態とのこと。足元もぬかるんだ場所が多くなり、探索しつつも気が抜けません。
しかし、源泉が近づくにつれ水の透明度は増していき、川辺には大量のクレソンが茂っていました。地元の方は外来種であるクレソンが増えたために、生体バランスが崩れていくのを懸念しているとのことです。



「いっせんぼく」に到着!!

探索すること約1時間半、ついに源泉である「いっせんぼく」に到着しました。

ほら穴の奥の方を目を凝らして覗いて見ると……若干ですが水がモコモコと膨らんでいます。そこが源泉。「いっせんぼく」の『ぼく』は、この水がモコモコ沸きあがる様子を見て名付けられたそうです。
「な〜んだ。もっと勢いよくモコモコしているんだと思った」という声もチラホラ聞こえてきました…(;^.^A
「いっせんぼく」では班ごとに記念撮影をして帰路につきました。

往復で5キロほど歩いていますから、公民館に着く頃にはお腹ペコペコ。早速お弁当を広げて「いただきまーす」と頬張っていました。

ランチの後は、今日の探検のまとめです。まとめは『文字ではなくイラストを中心に描いて下さい』というお題が出されました。子どもたちが中心となってアイデアを出し合い、学生のリーダーさんがサポートしてくれました。



班ごとにまとめた結果を発表

各班ごとにまとめた結果を舞台に上って発表してもらいました。緊張しながらも頑張って自分の声で伝えてくれたのが嬉しく思います。

今回の探検では、自分の足で歩いていろいろ観察し、その観察した内容をチームで相談し、それを画用紙に力を合わせて作業をして完成させる。そして大勢の前で自分の声で発表する。といった経験をして頂きました。



今回の探検も大成功でした

水の源泉を探してコスモスロードをハイキングしましたが、今回もトラブルも無く、全員が揃って元気に『だたいま〜!!』を言えました。

次回第4回は平成30年2月4日(日)となりますので、宜しくお願い致します。



平成30年度ひがた探検隊抽選会

ひがた探検隊56名の定員に対して、154名の応募がありましたので、抽選で56名を選出しました。たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。年4回の活動が、楽しく貴重な体験となりますように、青少年委員会一同、今年度も頑張ります。